解離性障害を抱えた男の子の話
- 2017年11月16日
解離性障害を抱えた男の子の話
こんにちは、柚月です。
以前当協会に相談にきた19歳の男の子。病院で解離性障害と診断された彼は幻覚など様々な症状に悩まされ社会生活が困難な状態でした。
本人に話を聞いてみると自分をいじめた人や嫌だった出来事がフラッシュバックし恐怖を感じ、特に家族といる時間はその症状が顕著になり暴力的になってしまう時もあるとのことでした。
そこでまずは彼とコミュニケーションを取り状況を把握するため二泊三日、当協会へ寝泊まりしてもらうことに。寝食を共にしながらじっくりと話を聞き、昼間はゲームセンターで彼の好きな頭文字Dのゲームで遊ぶなどリラックスできる時間を設けました。
すると彼が当協会に寝泊まりしている間は幻覚やフラッシュバックなどの症状は出ず。本人も驚いていました。
ちなみに彼を悩ませていた解離性障害の原因はおそらく家族間のトラブル。つまり彼は家族の顔を見てしまうことで当時の嫌な出来事を思い浮かべ不安定になってしまっていたというわけです。
そこで私たちがまず行ったのは「嫌なことに目が向いている意識状態から彼を解放してあげる」というアプローチ。彼がこれまでの人生で様々な経験をし、いじめや嫌な出来事に意識が向いてしまうのは、今現在に不満を感じているから。
「安心できる」「楽しい」「幸せ」と感じられる状況を作ってあげれば解離性障害とてその症状は薄まっていくものです。
彼は現在、ラボの近くに住みアルバイトをしながら週2回ほど当協会へ通っていますがその後も経過は良好。
解離性障害に必要なのは薬物でもカウンセラーでもなく「メンター」だと私たちは考えています。
解離性障害に効く薬はないと医師は言いますが、信頼関係を構築した相手から自信を与えてもらうことができれば必ず良くなると私たちは信じています。
★当協会のカウンセリング&ケアは「長時間一緒に行動し濃密な対話を繰り返し短期で症状を好転させます。薬は副作用があり効果に疑問が残るものも多いため使用しません」をモットーとしています。ラボはJR八王子駅から徒歩1分。ご自宅への訪問や電話カウンセリングも対応します。費用は2時間3万円〜となります。