メンタル・サポート協会

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勇気を持って家族を放置するという選択肢

  • 2017年08月28日

勇気を持って家族を放置するという選択肢

こんにちは、大福です。
家族の誰かが悩んでいたりすると身内として誰もが「何かしら支えてあげたい」という気持ちを抱くと思います。しかし、支えるという行為は干渉することがすべてではありません。

時には心配な気持ちがありながらも流れに身を任せるということも大切。本日は勇気ある放置が家族を救ったお話をしてみたいと思います。

勉強も野球も学年1位だった優秀な中学生の男の子。彼は向上心からより厳しい環境に身を置こうと県外の強豪校へ高校進学を決めました。しかし、自信満々で乗り込むもそこには勉強も野球も自分より優秀な子が大半。しばらくして自信を失い不登校になってしまいました。

その後、愛知から私たちのラボがある東京までカウンセリングに来ていましたが、何度か通いはしたものの距離の問題もあり来なくなってしまいました。

3年後、親御さんと連絡を取り合う機会がありその後の状況を聞いてみたところ、驚きの報告がありました。それは不登校になり3年間が経過した今、高校に通いはじめたということでした。

親御さん曰く「同級生が卒業したら無駄なプレッシャーがなくなって学校に行くようになった」とのこと。不登校の間、お手上げ状態だった家族は黙って見守ることに留め、余計な干渉はしなかったそうです。

最後は兄と将来について話したことがきっかけとなり、今は3歳年下の子たちと同学年という異色の状況でありながら毎日楽しそうに登校しているそうです。

もし当時、家族が「学校に行きなさい」「転校しなさい」「働きなさい」と干渉的になっていたら今は違っていたかもしれない。そう考えると、勇気ある放置も立派なサポートだと考えられるのではないでしょうか。