メンタル・サポート協会

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うつ病の人に「あるがままでいい」は適切か

  • 2017年10月5日

うつ病の人に「あるがままでいい」は適切か

こんにちは、柚月です。
以前大福とともに参加した精神科医主催の勉強会で、うつ病を抱えている人に対して「あるがままでいい」と伝え続けることこそ適切な対処だという話が語られていました。

私も何度か先生に質問したのですがその先生曰く「うつ病ならうつ病のままでいい」「やる気がないならやる気がないままでいい」悩んでいる自分も自分であるのだから今の自分を大切にすることが大事とのこと。

たしかにうつ病の本人だけで完結する世界ならその対処でも良いかもしれません。しかし、実情は違います。

うつ病の人とそれを支える家族がいて、その家族にも生活があり経済環境も家庭によって大きく異なります。中にはうつ病の人を一生面倒見られるだけのゆとりを持つことができない家庭も多く存在するでしょう。

そのような背景まで視野に入れると、うつ病を抱える人に「あるがままでいい」と接し続けるのは極めて危険なのではないかと考えています。

ちなみにマインドアーキテクチャ協会ではうつ病を抱える人に対して「今の己を知り、自分の人生に意味を持たせ、自分の力で歩き始めること」という段階分けした未来へのステップを目標に掲げてカウンセリングを行っていきます。

美輪明宏さんがテレビで言っていました。「ありのままでいいって言う人がいるけど、それは失礼。畑の大根だって泥を取らないと食べられないでしょ。それは人も同じ。」

うつ病の人に限らず全ての人に当てはまる言葉ですが、私たちも美輪さんと同じ考えを持って日々カウンセリングを行っています。